2013年2月22日金曜日

Moonrise Kingdom



去年のハロウィーンにタンブラーでこの二人のコスプレをしている人が多くて、
ずっと気になっていた「ムーンライズ・キングダム」を観てきました。
上の一枚だけ見てもこの映画がどれだけ素敵なものかどうかがわかると思う
実際に映画館で観れば、ウェス・アンダーソンのファンタジーでちょっと切ない独特の世界に浸れるはず










舞台は60年代のニューイングランド島

ボーイスカウトの隊員のサムは、実は孤児だけど仲間も隊長も誰も知らない
隊の中でも浮いてて、自分が孤児であることも寂しいと感じている。

スージーはキレ癖のある女の子で、それが原因で親が自分を厄介者扱いしてるんじゃないかと思ってる
母親が浮気しているのも知っていて、なんとなく家が窮屈で読書やレコードにふけってる









サムとスージーは「ノアの箱舟」の演劇で出会ってからずっと文通をしている
ある日二人は駆け落ちすることを決め実行したことから、
スージーの両親やボーイスカウトの隊長など島の大人たちを巻き込んだ二人の逃避行が始まる




ビル・マーレイ、エドワード・ノートン、ブルース・ウィルス、
主役級の俳優が小さな恋人に振り回される姿もこの映画の魅力
(だって、ノートンなんてあのハルクで町を破壊してたのに!)

大人たちはどうしてこんな風に二人が自分達を惑わせるのかわからない







サムがスージーを見つけた瞬間

二人の孤独を理解できるのはお互いだけで、
スージーは終始クールなポーカーフェイスだけど
サムの前では安心していて、どこか弱みも見せている。


愛し合っている二人で一緒にいるためなら家族も捨てるし、
犠牲を払ってもおかまいなし。
でもお互いにどこまででも逃げられるとは思っていない
むしろ逃げている最中も二人は冷静で諦めすら見えている

それでも周囲の反対を拒否して愛を貫く二人に、だんだん島のみんなの気持ちが変わってくる
みんな二人に手を差し伸べたくなってくる。







ませてる二人のキスシーンは可愛い
"French kiss"って軽いキスじゃなくって舌を絡ませるキスなんだ



60年代らしく、レコードも鍵になっててよく登場する
私もコンパクトで電池式のレコードプレイヤーがほしくなった








絵本みたいに可愛いお話なのに、はっとするほどえぐいシーンがあったり
ちょっとあやつり人形劇みたいなとこがあって、そこは苦手な人がいるのかなって
















この二人の逃避行はファンタジーなんだろうか
二人は大人びているけど、いつかは本当に大人にならなくちゃいけないときが来る。
そんな切なさを終始含んでいた気がする





スージーの青いシャドウが可愛すぎて、映画を見終わったその足で買いに行った
私の平坦な顔には使いこなすのが難しいけど、毎日つけたいくらい気に入ってる






子役のカラ・ヘイワードちゃんはこれが映画初出演
The Sister of Nightという次回作が決まっているらしいので楽しみ
ハリポタのエマみたいにきりっとした表情とはっきりした目鼻立ちが羨ましい





二人のこれからの活躍にも期待




おまけ



出演者級にお洒落なアンダーソン監督


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